正しく、希望を抱ける社会を

2020年5月11日

ネット経由のニュースで、こんなのがあった。

・広告業者の倒産は前年同期比40.6%増の201件 
08年の広告代理店倒産件数91件。この7年間の広告関連企業倒産、3倍に膨らむ

この不況下だから、別に広告業に限らず、倒産が平時より多くでるのは、ある程度は仕方がない。
ただ興味深いのは、後ろの記事にあるように倒産件数は3倍だが、負債総額は全然変わっていないことだ。

自分自身が割と長い間、東京で広告会社を営んできた経験と知識だけで言うと、中小の広告会社ほど潰れにくい単純な業態も少ない、と思う。

そもそも広告会社は家賃と人件費しか主要販管費がない単純な業態。

仕入れは売上げに後から付いてくる。つまり受注発注だから、在庫リスクもない。
だから、その調整は他業態に比べ容易だ。
足元の粗利益で喰える様に、人を減らすか、事務所を小さいところに移ればいいのだ。

にも拘らず、なぜこんなに倒産しているのだろうか。

加藤思うに、これは「廃業」だ。
つまり手仕舞い、店じまい。
己の生業の将来に希望を失い前後不覚になった挙句、自殺している、としか思えないのだ。

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 もうひとつ。こんな記事が出た。
 プロミス創業家社長退く 
 僕はそもそも、グレー過払い返金法制化決定あたりから納得いってない。
 売り逃げ切ったプロミス、アコム創業家と、事実上終わった武富士とアイフルの創業家の違いはどうなんだ。誰かが突っ込むべきだと思う。

何故、アコムとプロミスは出鱈目に儲かっていた絶頂期にメガの傘下に下ったのか。
何故その後に、過払い返還が法制化されたのか。
何故、アコムとプロミスの創業家は売り抜けられたのか。

 世を儚んで、手塩にかけた会社を自害させる人がいる。

情報を未然に得て不況を巧く乗り切っている人がいる。

この不況下だからこそ、正しく希望を抱ける社会を望みます。